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表具日記  残像
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まさに残像。

残影ではなく残像。

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by jikugen | 2009-02-28 07:15 | 表具日記 | Comments(0)
表具日記 水墨竹図対幅 掛け軸仕立て直し ビフォー・アフター
水墨竹図対幅の掛け軸を仕立て直しました。
ビフォー・アフターです。

作者は不明のままですが当店に持ち込まれた掛け軸は
そうとう古くしかも本紙の破れなどの修復がなされてありましたので
2回は表具をした可能性があります。

一幅だけを掛けていた時期があったために
二幅を比べると灼けや傷みがかなり異なっていました。
対幅として掛けたときに灼けの違いをめだたないように
洗うことに心懸けました。

対幅の効果はこのような竹図において
とくに顕著ではないでしょうか。
二幅を30~40㎝離して掛けることになりますが
その30~40㎝の現実な距離は
対幅の竹を見る者において仮想空間となります。
この仮想空間のひろがりや佇まいなどは
見る者によって異なるのでしょうが
仮想空間にいかに引き込むか、いかに遊ぶか
長年の歴史のなかで見る者と表現する者と表具する者と
それぞれの思いが交錯してできたスタイルなのでしょう。
対幅は古くて新しい視覚世界を提供してくれます。
あらためて対幅という表具スタイルに感嘆した次第です。

(僅かの風に揺らぐ掛け軸も
それゆえ仮想にリアルを加味するものと言えないでしょうか?)



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by jikugen | 2009-02-27 07:12 | 表具日記 | Comments(0)
表具日記  今日は2度消えてしまった エキサイトさんなんとかしてくれ
今日は2度も書き上げたブログが消えてしまった。
こんなことは私だけではないと思う。

やり場のない怒りをもてあましながら
再度書き始めていたら突然消えてしまったのだが
まさか続けて消えるなどとは想定もしていなかったからか
不意を突かれたがゆえか
不思議に怒りはなく,
なんというのか
諦めの心情と笑いたくなるような気持ちになっています。

バッファリン錠を1回で4錠服用してしまった
つまり毒だから薬なのだということについての体験談を
書いたのでした。
毒にも薬にもならないということわざがありますが
毒にも薬にもならないとはいいがかりのようなもんです。
喧嘩を売っているようなもんです。



掛け軸を仕上げるのでここらへんで終了いたします。




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夜の散歩で見た光景。
工場の窓です。





急いで送信をクリックする。

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by jikugen | 2009-02-26 06:38 | Comments(0)
表具日記  我が家の御仏 無著小立像(むちゃくしょうりつぞう)
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                              津口在五造作

                    
    無著像は私の最も好きな仏像です。
    無著の慈悲深い佇まいに驚嘆しそれ以来よりのファンです。
    学生の頃興福寺まで行ったが入館時間が終わっていたような
    気がします。
    それ故まだ一度もお目にかかってはおりません。
    一度は見たいと思っています。


    無著立像(むちゃくりゅうぞう)は「興福寺・北円堂」に安置される
    木像です

 
    五世紀頃に北インドで活躍、
    法相教学を確立した兄弟の兄にあたります。
    弟は世親。

    運慶の指導のもとに無著像は運助が担当して造作
    桂材を用い、一木彫(無著)の技法で造られています
    像高は無著像が194.7cm

    承元二年(1208)の制作

    天平彫刻の写実性と、弘仁彫刻のたくましさとをあわせもち
    日本彫刻史上最高傑作と言われています。




    関係ありませんが
    今年は太宰治生誕百年にあたるそうです。
    

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by jikugen | 2009-02-25 02:39 | 表具日記 | Comments(0)
表具日記  表具仕立て直し 本紙洗い 折れ伏せなど
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              紙本水墨竹図
              本紙の折れが目立ちます・
              本紙の煤を取り除きます。

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  途中の段階ですが、このように折れや煤やけを補修していきます。



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        対幅の竹図ですので同じように傷んでいます。


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折れの場所を判りやすくするために
強化ガラスの補修台に置いた本紙の下からライトを当てている様子です。
折れて紙本の繊維が切れているところに細い補修紙をあてがっていきます。

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  この様に細くした和紙を折れの部分にあてがいます。




  仕上げは後日アップすることに致します。




《日本の国宝、
 最初はこんな色だった》  小林泰三著 光文社新書

今この本を読んでいます。
デジタル復元による日本の国宝の作られた当時の色を
デジタル復元してゆく行為のなんとスリリングなことか。

わびさびのイメージがひっくりかえりました。

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by jikugen | 2009-02-24 07:32 | 表具日記 | Comments(0)
表具日記  思いがけなくも些細であることに祝福を!!
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この仕組まれたのではないモノとモノの組み合わせに
おもしろがったわたしは急いでケータイを取りに
12,3歩ほど引き返した。
我が家の中に置かれたモノなのだから急がなくてもよかったのだが
何故かわたしは急ぐようにしてケータイを取りに引き返したのだった。
そしてケータイのシャッターを押した。

この白い蕪がヒトの頭部に見えたのだった。
斜め左上から見下ろしている頭部に見えた、それだけのことに
わたしは急いでしまっていた。
あたかもスクープのごとくだ。
ひとのこころとはそんなものだ。
他愛もないことだから心躍らせる。

アップした写真を落ち着いて見れば
頭部の右側にビニール手袋が無造作に投げ置かれてある。
この手袋が思いがけない効果を生んだのだ。
無造作な意識せざる配合の一場面だった。


人工物で包囲されたこの現実界にあって
偶有性の根源である自然を対象にする俳句は現代的であり得る。
この蕪事件を書きながらそう思ったのだった。


思いがけなくも些細であることに祝福を!!

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by jikugen | 2009-02-23 06:48 | 表具日記 | Comments(0)
表具日記  NHK俳句 ゲスト茂木健一郎
茂木健一郎曰く 俳句は『感動のタイムカプセル』
私は一瞬 小さな風邪薬のカプセルを連想してしまいました((^。^;)。

茂木健一郎さんが推奨したのは芭蕉の次の一句です。



閑さや 岩にしみ入る 蝉の声


この句は

《蝉さやギテ林いよいよ静カナリ 鳥鳴キテ山更ニ幽カナリ》  

という梁の王籍の詩句に確かに相通ずる世界です。

「蝉声いよいよ盛んにして四辺の閑かさがいよいよ深まった夕景の山寺を彷彿とさせる」  山本健吉 俳句鑑賞歳時記



閑さや 岩にしみ入る 蝉の声


今日はこの句を巡る一日になりそうだ。

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by jikugen | 2009-02-22 09:45 | 表具日記 | Comments(0)
表具日記  シャッターを開けた途端飛び込んできたもの



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シャッターと床面との隙間にへばりついていた。
驚いたのは
隙間なんてないと思っていたからだが
寒さを凌ぐのであれば他にいくらでも在ったはずだ。
光がもれでていたのだろうか?
いや電気は消していたのでそれは違うだろう。
わざわざこんな隙間を選んだのは何故なのか。

よくわからないまま現場をあとにしたのでした。

不意を突くものはみな美しいのだ。

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by jikugen | 2009-02-21 06:41 | 表具日記 | Comments(0)
表具日記 再び 『失われた原初の意識を覚醒すべく』 を巡って   
杉本博司の仕事に心響くものがある。

とりあえず書き始めよう。

『失われた原初の意識を覚醒すべく』 ひとは闇に向かう。
真っ暗闇とは見えないものに向かったときの見え方なのだろう。
見たいものを見たいように見る日常感覚に飽きるとき
私たちは遠い昔の身体感覚を思い出そうとし始める。
何万年かの昔、意識の覚醒を得た私たちは
見えることの衝撃に貫かれたに違いない。
見えることは同時に見えないことでもある。
見えない世界を恐れつつ見える世界を手さぐりで歩んだ。

そのような手さぐりを覚醒というのではないのか。






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          夜の散歩。






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by jikugen | 2009-02-20 06:38 | 表具日記 | Comments(0)
表具日記  『失われた原初の意識を覚醒すべく』 杉本博司
『エスクァイア』2008の5月号『アートの聖地巡礼』という企画で
表現者としてさまざまな貌をもつアーティストの杉本博司が
建築家・安藤忠雄に向けた質問状のタイトルだ。

「失われた原初の意識を覚醒すべく 」

もうこのタイトルだけであとは語らなくていいと思ってしまう。

「ある意味では質の高い空間は質の低い空間を排除します。
そしてそれは弱肉強食の現代社会における自明の理であるとも言えます。
建築は建築それ自体が崇高な神殿であり芸術でなければならない
という歴史的な使命を負っています。
そのなかで展示されるもう一つの芸術作品達とはどのように
折り合いをつけていったら宜しいのでしょうか。
神殿の設計者は神の視点をお持ちのはずです。
ぜひご意見をお聞かせください。」(一部抜粋)

つまり空間としての完成度の高い現代美術館からは
(やれるもんならやってみろ)という、喧嘩を売られているという
印象を受けたけれど、どうなのだろうか
そのあたりのことをお聞かせ下さいという質問状だった。

それに対する安藤忠雄の答えは

『アートの可能性のために』というタイトルで

「私自身、美術館の建築そのものが作品とは思わないまでも
考えているのはいつも建築として存在し得る"ぎりぎりの空間"を
つくることです。

美術館=アートの器に徹するならば、答えは"ホワイトキューブ"
ということになります。
しかし、私はそうした予定調和の世界ではない
強い緊張感をもって対峙する。
アート作品と建築との関係にこそ"可能性"を感じるのです。
『勝つか負けるか』の勝負の場そんな美術館があってもいいと
考えてしまいます。
作家と作品には迷惑な話かもしれませんが」(一部抜粋)

というものだった。

美術館にかぎらず確かに一分の隙もないような建築空間は
アート作品のみならずなんでもないような、ありふれたモノさえ排除する
という印象を受けます。
建築空間としては"ぎりぎりの空間"なのかもしれませんが
なんだか閉じられているようにも思えてしまったりするのです。
でもそのような建築空間に向き合う度量は必要なのだと思わざるを得ません。
ぎりぎりの空間としての建築は案外不協和音に弱いのじゃないだろうかと
思ったりするのだが。


表具にも同じような問題がありまして
『失われた原初の意識を覚醒すべく』という言葉を反芻している。




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くちなおしにもなりませんが
久しぶりのロープです。
春立つロープといったところでしょうか。





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by jikugen | 2009-02-19 06:16 | 表具日記 | Comments(0)



尾道・表具         表具処 軸源           (店主 津口知幸)
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