のりとの器である「口」(サイ)は、また細長い木や大きな木に著(つ)けてささげることもあった。
木の枝はおそらく、わが国でいえば榊など、神事に用いるものであろう。
口(サイ)は神に祈り霊を祀るときに用いられるのりとを納める器の形である。
白川静さんはそのように書き記している。
神に祈る祝告は、その呪能を維持するために、厳重に封緘しなければならなかった。
邪悪な力を退けるのに土の中に埋めることもしたとある。
土の中。
開かれた祈りは告であり、隠された祈りは書である とも。
隠された祈りは書であり、土の中である。
それを知って身体が一部痺れている。
by jikugen
| 2010-09-18 07:30
| 表具日記
|
Comments(0)
|
|
尾道・表具 表具処 軸源 (店主 津口知幸)
S |
M |
T |
W |
T |
F |
S |
|
|
|
|
|
1
|
2
|
3
|
4
|
5
|
6
|
7
|
8
|
9
|
10
|
11
|
12
|
13
|
14
|
15
|
16
|
17
|
18
|
19
|
20
|
21
|
22
|
23
|
24
|
25
|
26
|
27
|
28
|
29
|
30
|
31
|
|