みんなに向かって平等に開かれている共有の空間とは、この写真のような、あるいは環状集落の中央に広がる空間ではなかっただろうか。
みんなに向かって平等に開かれ共有されていたため、神聖な空間であったと思われる。
運動場や野球場、相撲などが円形を成しその中央を取り囲むかたちでスタンド席が設けられているのも肯ける。
環状集落が持ちこたえられなくなっていったときみんなに平等に開かれていた広場(庭)もかたちを変えていったのだと思う。みんなが抱いていた共有観も変化せざるを得なかったと思う。その変遷を考えることは重要なことだ。