こんにちは。
広島県尾道市の表具店/表具処軸源です。
本日は掛け軸の仕立て直しの途中経過を写真を交えてご案内申し上げます。
「そもさんといふてくれるな気がつまる」と書かれたその下に
達磨図が描かれてあります。
茶掛けによく使われたのでしょうね、本紙が随分やけています。
また、本紙のいたるところに折れが入っています。
気に入っておられたのでしょうね
お母様から受け継がれたものとして大切にしていくということに表具は関わっているんだなと思い、気が引き締まります。
修理前の掛け軸の状態です。
本紙の煤やけを除去し、裏打ち紙を剥がしているところです。
本紙に肌裏打ちを施した状態です。
これからの工程は、本紙の折れ伏せ、増裏、付回し、中裏打ち、総裏といった段階を経て仕上げていきます。
今は途中段階ですが、後日段階的にご案内していきたいと思います。