まずはクラドニ図形(YOUTUBE)をご覧下さい。 《画廊で作品を制作中の金沢健一さんです。 まず白い砂を均等に鉄板に撒きます。 それから手にした球(スーパーボールをピアノ線で刺したもの)で鉄板を擦ります。 そうすると鉄板が振動して砂が踊り、移動し始めます。 砂は鉄板の振動しない部分に集まり、鉄板上に模様ができます。 鉄板の振動しない部分は球の大きさや擦る場所、擦り方で違ってきますので、特定の場所というわけではありません。》藍画廊より転載させて頂きました。 以前からクラドニ図形には関心があったが YOU・TUBEで実際のクラドニ図形の動画や サイトでクラドニ図形の実験や写真を見ることが出来るようになった。 板上にばらまかれた砂が 板に加えられた特定の周波数によって 板の振動と共振する結果一定の模様を形作る。 それまでは 砂が集まる部分は振動している部分に砂が集まって 模様が出来ると なんとなく思っていたが 事実はまったくの逆だった。 板に加えられた周波数は 振動している部分『腹』と 振動していない部分『節』とに分かれるが 砂はこの振動していない部分『節』(腹と腹の間)に集まり 模様をつくるのだった。 アハである。 これはまったくアハッ! だった。 形態形成場といわれる形を作る場の力・エネルギーは 宇宙には激しく振動している部分と 振動していない部分とがあり 私たちの銀河などは この振動していない部分に形成されているのじゃなかろうか 宇宙の大規模構造/ボイド構造は 振動していない部分が泡の表面であり 銀河が形成されている部分なんだろう。 現代宇宙論は 宇宙の大規模構造の種をつくったのは ダークマターという 見えない重力だという説がある。 このダークマターの分布が 銀河の大規模構造をすっぽりとおおっているという。 クラドニ図形の砂が集まった部分が銀河であり 砂が無い部分がダークマターの分布だとすれば なんとなく理解し易くなるけれど そんな単純じゃないのだろうね。 でも 私たちの銀河 太陽系や地球 そして生命も この宇宙全体との共振・共鳴現象として成ったのだろう。 表具というようなものも 言ってみれば 表具という場に身を置き共振することで成る形だと いうこともできるじゃろうと・・・・・。 それにしても共振それ自体、深さも拡がりも 様々あるわけで 意味合い的には意識のフロー状態と重なるのだろう・・・。 深夜早朝 このような思いに耽っていたのでした。 リンクをはらせてもらっていますので 興味の有る方も無い方も是非 クラドニ図形をご覧下さい。 クラドニの図形 エルンスト・クラドニ(1756~1827)はドイツの物理学者で 弦や板の振動の研究を始め 平面の振動を可視化するクラドニ解析法を発見し やがて「音響の父」と呼ばれるようになった。 彼は水平に置いた板や膜の上に砂をばら撒いて 特定の周波数で強制的に振動させる時、 板の上の砂が一定のパターンを顕すが それは振動の腹(振動している部分)の砂が飛び散り、 振動の節(腹と腹の間の振動していない部分)に集まること を発見した。 この砂が作るパターンがクラドニ図形であり 現代においても ギターやバイオリンの胴板の振動を調べる時などに使われており クラドニの解析法と呼ばれている。
by jikugen
| 2008-08-02 06:36
| 表具日記
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Comments(2)
形というのは、いかにも面白く不可思議なものです。その不可思議な形が振動〈音)から作られていると思うとなんとも趣がありますよね。
訪問ありがとうございました。
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jikugen at 2010-01-01 05:20
勝手にゆるりさんへリンクをはらせてもらっていました。
液体の実験の動画はいつ見ても興味津々です。 ありがとうございます。 クラドニは一度知ってしまうと忘れられなくなりますね。 金沢健一さんという方の公開実験もとてもおもしろく 振動はただものじゃないぞとおらためて思います。 どうぞよろしくお願いします。
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